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2015年11月12日木曜日

ビートルズ三人のドラマー

セッションドラマーのアンディ・ホワイトが11/9に脳卒中で亡くなりました。
85歳でした。


ビートルズのファンなら、一度ぐらい彼の名前を聞いたことがあると思います。

なぜならいつも我々が聞いている「Love Me Do」は彼の演奏だからです!
このことからアンディ・ホワイトはよく「三人目のビートルズのドラマー」などと言われていますね。


さて何故このようなことになったか。

まずこの曲には三つのテイクがあるとされています。
・1962年6月6日 ピート・ベストによるテイク(The Beatles Anthology 1に収録)
・1962年9月4日 リンゴ・スターによるテイク(Past Masters vol.1&2に収録)
・1962年9月11日 アンディ・ホワイトによるテイク(Please Please Meに収録)

デビュー前のドラマーはピート・ベストと言うイケメンですが、ブライアン・エプスタインにより解雇されてしまいます。色々とトラブルを起こしたり、一人だけリーゼントを直さなかったり…。でも彼はデビュー前とても活躍したり、母のモナもかなりビートルズをサポートしたりなど、初期ビートルズに与えた影響は計り知れないものです。

そのあとロリーストーン&ザ・ハリケーンズのドラマーだったリンゴ・スターが加入します。
そしてデビューアルバムとなるはずのレコーディングをしました。だが、そのドラムに不満を覚えたジョージ・マーティンはドラムにセッションドラマーのアンディ・ホワイトを起用し、リンゴ・スターにタンバリンを任せたそうです。
まだ加入したばかりなのに、ドラムを叩かせてもらえなかったリンゴは「自分もピートみたいに解雇されるのでは?」と感じたそうな。

PS I Love Youも同様で、アンディ・ホワイトがドラム、リンゴ・スターがマラカスを担当してます。

ちなみにLove Me Doのハーモニカはメンバーだったスチュアート・サトクリフに捧げるものだそうで、本来はジョンがボーカルを取るはずだったのですが、急遽ハーモニカを吹くことになったため、代わりにポールがボーカルをやったそうです。

最後に、前ドラマーのピート・ベストは今なお現役で、2013年にはコットンクラブで来日公演を行いました。(よく考えたら2013年は、ポール、リンゴ、ピートの三人のご存命のメンバーが全員来日した凄い年だったんですね…)

僕もリンゴのテイクも嫌いではありませんが、やっぱりアンディのテイクの方が好きですね。


以下Love Me Doの音源です

Love Me Do (Live) - Pete Best
彼のテイクとは違い、途中でリズムが変わりませんね
https://m.youtube.com/watch?v=qmiLSHiV_HM

Love Me Do (Live) - Andy White
https://m.youtube.com/watch?v=NiajRpcei-U

P.S Love Me Do (Live) - Paul McCartney

https://m.youtube.com/watch?v=xxilLKjWxhsp

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