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2015年11月21日土曜日

【ライブレポ】ビッグ・ジェイ・マクニーリ(Big Jay McNeely)最狂のライブ

Artist : Big Jay McNeely
Tour : BLOODEST SAXOPHONE feat. BIG JAY MCNEELY
Date : 2015/11/16
Place : Shibuya CLUB QUATTRO

御年88歳の現役最強ホンカーのライブを渋谷クアトロだ見ることが出来ました。

ってかみなさんビッグジェイのこと知ってますか?

日本では、サックスというとコルトレーンとかソニーロリンズなど、いかにも普通の人が「ジャズ」と聞いてパッと思い浮かべるような、比較的おとなしめのサックスが好まれます。
それと全く対称的なのが「ホンカー」といわれる方々なのです。
音がひっくり返ろうと、変な音が出ようとも、とりあえず熱く情熱的に吹いて吹いて吹きまくる!!!

その「ホンカー」の代表格がこのビッグジェイなのです。

さて、御年88歳のビッグジェイさん。
実は2012年にも来日公演を行っています。
その時もこのBLOODEST SAXOPHONEという日本のグループと共演しています。
そしてさらにその時の音源が近々発売されるそうです!!
BLOODEST SAXOPHONEのメンバーさんが、

「僕はライブ盤は比較的面白くないと思うのですが、前回の共演の音源はとてもいいものになっています」

的なことをおっしゃっていました。

ではではそろそろ本題に。

今回の来日公演は「セットリストなし」ともともと公表されていました。
いったいどんなライブになるのだろう?と考えつつ渋谷クアトロに向かいました。
会場についたとたん、リハーサルの音が聞こえてきました。

整理番号はあまり早い方ではなかったのですが、なぜか最前列をゲット!
会場内では、1940年代ぐらいにはやってそうな音楽が延々と流れていました。

定刻を少し過ぎた後、BLOODEST SAXOPHONEがステージに現れました。
あまり知らないグループだったのですが、演奏がものすごく熱い!!
三曲ほど最高の演奏を聞かせていただきました!

BLOODEST SAXOPHONEの演奏とともに、ビッグジェイが客席後方から登場。
杖をつきながら、両脇を抱えられて、階段をよいしょと登っていました。

ステージ中央の椅子に座り、ご自慢のテナーサックスを持った途端一変。
先ほどまで「ザ・おじいちゃん」みたいな感じだったのに、50年代のビッグジェイの音がそこにありました。
BBキングなんか比じゃありません!!!
吹いて、叫んで、歌いまくる!!!

「これ年齢詐称してるんじゃないの??」
と本気で疑ってしまうレベルでした。

曲が終わると

「Children, ナントカカントカ, RIGHT!?!?」

と聞いてきます。
それを叫びながら言っているのでさっぱり何を言ってるのか聞き取れないのですが、観客は

「RIGHT!」

と小学生が先生に返事をするように答えます。

曲は、往年の名曲「I Can't Stop Loving You」「There Is Something on Your Mind」やルイアームストロングのカバー「What a Wonderful World」などなど、とても5500円とは思えないほど豪華。
最後の方では知らない人はいない「The Deacon's Hop」もやってくれました。

ピアノに三回ソロを振ってみたり、サックス吹くと見せかけて吹かなかったり、とてもお茶目で楽しいおじいさん。
さすがにファンのアンコールのこたえて「One More?」と言いながら同じ個所を五回も六回も演奏したのにはびっくりしましたが...。
目をギョロギョロさせながらサックスを吹いている彼は最高にかっこよかったです!!

演奏は実に三時間程!!

最後の方はさすがの彼もお疲れの様子でした。

でもそのあとにはサイン会というすごいファンサービス付き!!

もう一度来日してくれることを心から願います!!

2015年11月13日金曜日

【来日情報】ジェームス・チャンス&ザ・コントーションズの来日公演が決定

アメリカのノーウェーブバンド、ジェームス・チャンス&ザ・コントーションズの来日公演が1月に決定しました。

2016年1月22,23,24日にブルーノート東京で行われます。

来日メンバーは
James Chance(vo,as,key)
Mac Gollehon(tp,vtb)
Robert Aaron(ts,key)
Tomas Doncker(g)
Eric Klaastad(b)
Richard Dworkin(ds)
と発表されています。

ノーウェーブと言えば、やはり皆さんが思い浮かべるのはブライアンイーノプロデュースの「No New York」だと思います。

参加しているグループはどれもノーウェーブを代表するグループで、
・DNA
・James Chance & The Contortions
・Teenage Jesus & The Jerks
・Mars
の四つのグループが収録されています。
しかし、今この中で活動しているのはジェームス・チャンス&ザ・コントーションズのみ(以前と編成は変わっていますが)。ティーンエイジ・ジーザス&ザ・ジャークスは、それぞれソロでは活動しているようですが、グループは活動休止しているようです。マーズは解散している上に、二名ほど既にお亡くなりになっているようです…。DNAも解散していますが、メンバーのアート・リンゼイは毎年のように来日していますね。

とにかくこの五年ぶりの来日公演、ブルーノートと言う最高の会場でのパフォーマンス。中々経験できるものでは無いと思います!
ぜひ70年代後半の生のノーウェーブを体感してください!

http://www.bluenote.co.jp/jp/sp/artists/james-chance/


2015年11月12日木曜日

ビートルズ三人のドラマー

セッションドラマーのアンディ・ホワイトが11/9に脳卒中で亡くなりました。
85歳でした。


ビートルズのファンなら、一度ぐらい彼の名前を聞いたことがあると思います。

なぜならいつも我々が聞いている「Love Me Do」は彼の演奏だからです!
このことからアンディ・ホワイトはよく「三人目のビートルズのドラマー」などと言われていますね。


さて何故このようなことになったか。

まずこの曲には三つのテイクがあるとされています。
・1962年6月6日 ピート・ベストによるテイク(The Beatles Anthology 1に収録)
・1962年9月4日 リンゴ・スターによるテイク(Past Masters vol.1&2に収録)
・1962年9月11日 アンディ・ホワイトによるテイク(Please Please Meに収録)

デビュー前のドラマーはピート・ベストと言うイケメンですが、ブライアン・エプスタインにより解雇されてしまいます。色々とトラブルを起こしたり、一人だけリーゼントを直さなかったり…。でも彼はデビュー前とても活躍したり、母のモナもかなりビートルズをサポートしたりなど、初期ビートルズに与えた影響は計り知れないものです。

そのあとロリーストーン&ザ・ハリケーンズのドラマーだったリンゴ・スターが加入します。
そしてデビューアルバムとなるはずのレコーディングをしました。だが、そのドラムに不満を覚えたジョージ・マーティンはドラムにセッションドラマーのアンディ・ホワイトを起用し、リンゴ・スターにタンバリンを任せたそうです。
まだ加入したばかりなのに、ドラムを叩かせてもらえなかったリンゴは「自分もピートみたいに解雇されるのでは?」と感じたそうな。

PS I Love Youも同様で、アンディ・ホワイトがドラム、リンゴ・スターがマラカスを担当してます。

ちなみにLove Me Doのハーモニカはメンバーだったスチュアート・サトクリフに捧げるものだそうで、本来はジョンがボーカルを取るはずだったのですが、急遽ハーモニカを吹くことになったため、代わりにポールがボーカルをやったそうです。

最後に、前ドラマーのピート・ベストは今なお現役で、2013年にはコットンクラブで来日公演を行いました。(よく考えたら2013年は、ポール、リンゴ、ピートの三人のご存命のメンバーが全員来日した凄い年だったんですね…)

僕もリンゴのテイクも嫌いではありませんが、やっぱりアンディのテイクの方が好きですね。


以下Love Me Doの音源です

Love Me Do (Live) - Pete Best
彼のテイクとは違い、途中でリズムが変わりませんね
https://m.youtube.com/watch?v=qmiLSHiV_HM

Love Me Do (Live) - Andy White
https://m.youtube.com/watch?v=NiajRpcei-U

P.S Love Me Do (Live) - Paul McCartney

https://m.youtube.com/watch?v=xxilLKjWxhsp

2015年11月10日火曜日

【訃報】アラン・トゥーサン死去

R&Bの重鎮であるアラン・トゥーサン(Allen Toussaint)が11月9日に亡くなりました。
77歳でした。

ここ数年も精力的に活動しており、今年の一月もビルボードライブで来日公演をしていました。

Allen Toussaint - Southern Nights
https://www.youtube.com/watch?v=mCscZ2tPFmI

詳細はBBCニュース(英語)をご参照してください。
http://www.bbc.com/news/entertainment-arts-34779468

【ライブ情報】テレビジョンの追加公演が決定

1月に来日公演が決定している、ニューヨークパンクの重鎮、テレビジョンの追加公演が決定しました。


更に今回の追加は他の公演とは違い、

The Instrumental & Improvisation Showと言うことで、インスト曲と即興のみをやるようです。

これは日本では初めてだそうで、アメリカでもあまりやらないそうです。


僕は去年の下北沢ガーデンでの来日公演を見ました。まだまだ現役のトム、ギター最強でした!ライブの内容もとてもよく、特に最後のMarquee Moonが演奏された時の盛り上がりと言ったら…。

今回の来日公演の来日メンバーも前回と変わりませんね。
Tom Verlaine (G, Vo)
Billy Ficca (Dr)
Fred Smith (B)
Jummy Rip (G)

来日公演の日程は以下の通りです。
○2016/1/19 下北沢ガーデン
  Special Guest 灰野敬二
○2016/1/20 渋谷duo MUSIC EXCHANGE 
  Spesial Guest THE ROOSTERZ
○2016/1/22 大阪MUSE
  Special Guest KING BROTHERS
○2016/1/25 新宿MARZ

一応最近のライブ映像も貼っておきます。
Television - Marquee Moon - Live in Milan June 3rd, 2014
 


2015年11月9日月曜日

【来日情報 】The Enidの初来日公演が決定

The Enidの初来日公演が決定しました。

本当なら今年ヨーロピアン・ロック・フェスにKaipaやFlower  Kings、Atollなどとともに出演する予定だったそうですが、なぜか気づいた時には外れてましたね...。ゴドフリーさんの手術の影響だとか。


さて、今回の来日公演は公演日によって内容が大きく異なるそうです。

一日目の2016年4月21日(木)は「夏星の国」を中心としたセットリスト。
二日目の2016年4月22日(金)は「エアリー・フェアリー・ナンセンス」を中心としたセットリストの様です。

会場は両日とも渋谷にあるTSUTAYA O-EASTで行われるようです。
(確か今年、マグマがここで来日公演をしていたような..。)


そして気になる来日メンバーは...

 ロバート・ジョン・ゴドフリー(Key)
ジョー・ペイン(Vo)
ジェイソン・ダッカー(G)
マックス・リード(Vo, Key, G)
デイヴ・ストーレイ(Ds)
ドム・トーフィールド(Per, B)
ゴドフリーやデイヴ等の主要メンバーも来日するようです!!

チケットは450席限定の10000円のチケットと、22席限定の15000円のスペシャルグッズ付きVIPパッケージ(二階バルコニー席)の二つが用意されているようです。


ちなみにこちらが「夏星の国」の音源
https://www.youtube.com/watch?v=ph0t_ZdwtR4

これが2014年のライブ映像
https://www.youtube.com/watch?v=b64_MUoM2XY


チケットの前売りは、11月21日(土)に始まるそうです。
みなさん、売り切れる前にぜひゲットしてください!!


こちらが公式ページのURLです。
http://www.marquee.co.jp/avalon/enidlive.html

2015年11月8日日曜日

【ライブレポ】ケン・ジェイコブス来日公演の巻

Artist : Ken Jacobs
Tour : Nervous Magic Lantern
Date : 2015/11/3
Place : Spiral Hall

こんにちは。

少し遅れましたが、今月表参道で行われたケン・ジェイコブスの来日公演について少し書きたいと思います。

ケンはアメリカの実験映画に先駆者で1960年代に主に活躍されていました。もう82歳になられた大御所中の大御所です。(ジョナス・メカスなどと一緒にあげられることも多いですが、その彼も今なおご活躍中で、なんと現在92歳だそうです!!)「Tom Tom The Piper's Son」や「死に至る星条旗」などで、その名を世に知らしめました。

今回のナーバスマジックランタンは自作のフリッカーを駆使し、1990年代から改良に改良を重ねられたパフォーマンス。しかも22年ぶりの来日!!さらに今回は奥田晃が共演するということで、チケット購入を購入しました(ケンの奥様のフロー・ジェイコブスさんも来日しておられました)

当日はほぼ満員だったと思います。番号がよかったので前の方の椅子席をゲットしました。
公演は大体80分ぐらいでした。フリッカーを使っての3D体験は、飛び出してくるというよりどちらかというと奥行を作るような印象でした。奥田さんの音楽もとても面白かったです。講演後二人が前に出てきて色々と話してくださってわかったことなのですが、今回の奥田さんの演奏に使われていた音は、ケンが今まで撮りためていたものだそう。また今回の映像に使われていたものは「価値のない絵」で「映写機を用いることで、価値のない絵に価値を与えていた」そうです。
僕が一番印象に残ったのは、一番最後の映像が終わり、音楽だけが流れている空間でした。

長時間のフリッカーを用いたパフォーマンスで少し目が疲れましたが、非常に良い経験が出来ました。さらに、最後にサインをいただくこともできました!!
まだSound Live Tokyoさんの企画もたくさん残っているので、よかったら足を運んでみてください!
一応URL載せておきます。

Sound Live Tokyo http://www.soundlivetokyo.com/
Ken Jacobs http://www.starspangledtodeath.com/

2015年11月7日土曜日

初めまして。
森石うなぎと申します。
僕は主にサイケやプログレ、ブリティッシュロック、ニューウェーブ等の音楽や映画が好きです。
投稿もそれ関連のものになると思いますが、よろしくお願いいたします。